強迫性障害 治療 漢方

強迫性障害の治療に漢方を取り入れた臨床例

強迫性障害という病名の「強迫」は、時として脅迫と混同されることがあり、その病状の理解の妨げとなる場合があります。

 

 

 

強迫という心理状態は、合理的な理由の無い不安や心配事に病的なまでに囚われ、それを本人の意思で取り除くことができません。

 

 

 

患者本人の内部で発生し、患者自身が受け止めています。脅迫のように他者が介在することはありません。

 

 

 

強迫は「不安」と密接です。健常な人間でも、大きな不安や心配を抱えていれば、日常生活に支障をきたします。

 

 

 

不安のあまり気分が不安定になるのはもちろん、意図しないタイミングで考え込んでしまったりするのは想像に難くありません。

 

 

 

患者の場合は、小さな事柄がそれらと同等のパワーをもって唐突に湧き上がり、繰り返し繰り返し襲ってきます。

 

 

 

恒常的に、それらを抑え込んだり確認するための思考が、これも繰り返し(時として何十回もの自己確認が)必要となるため、

 

 

 

一つ一つの行動に時間がかかり、一般的な生活を送ることが困難になります。

 

 

 

治療は、抗うつ薬の投与などの薬物療法や行動療法などと共に、漢方の効果も注目されています。

 

 

 

漢方単独での治療ではなく、SSRI等の投薬と並行して漢方を処方した臨床例では、およそ半年間の処方により行動時間の改善が見られています。(食事に1時間以上かかっていたところが30分に。排泄90分が30分等)

 

 

 

この臨床例では、その後さらに半年の間に症状の波はあるものの、漢方の処方内容を調整することで対応し、

 

 

 

継続的に会社へ出勤できる状態にまで改善できているというものです。処方された漢方は、大柴胡湯エキス・人参湯エキス・ブシ末などの、ごく一般的な成分です。

 

 

一般に、薬物療法と認知行動療法の2本柱による治療が有効とされていますが、症状の改善が見られず行き詰る場面があることも確かです。

 

 

 

漢方など無関係と思われるかもしれませんが、ヒトの体は一つの巡りの中にあることからも、何らかの良い影響が期待できると考えられるのではないでしょうか。

 

 

 

興味をお持ちの方は是非、漢方による臨床報告などを参考になさっていただきたいと考えます。